REMINISCENCE

好きな曲の紹介と、アバウトな考察があったり

GOA TRANCE / MAN MADE MAN - DRAMA

オールドスクールなゴアトランス、と言ってもゴアトランスの中でも特徴的なこの曲。

 

イスラエリ、ゴア的なエスノ・ネイティブな雰囲気があまり無く、デジタルでロックな作風。

ドライブがかったシンセサウンドをカットオフで曲げた旋律を中心に添え

サイドにユーロダンスライクなユニゾンを配置

よくあるゴアトランスのように、様々な旋律が絡み合うわけでなく

一本の旋律として重なった厚みによって派手さを出している。

 

複雑かシンプルかで言うと、アイデアはシンプルだけど全体としては意外と複雑

シンプルだからこそ飽きさせないために、ずっと変化をつけている

ニュアンスとしてミニマルな部分が無いんじゃないかってくらい。

 

ドラムの打ち込みもかっこいいんだよね

キックもスネアも軽いから高速連打してもいい感じにほかの音と混ざってくれてる

 

古さを感じさせない良曲だなーと聴くたびに思う

ELECTROCORE / CROSSFAITH - Jägerbomb

タイトル「ジャガーボム」ではなく「イエガーボム」、カクテルの名前

このお酒はレッドブル使うんだけど、カフェイン過敏症の私にとってレッドブルは劇薬同然なので、このイエガーボムも飲む機会がありません。。。

 

非情にノリの良くてラウドな曲、PV見るだけでお酒飲みたくなる。

リードギターの低いビブラートがワルそうな雰囲気出していて耳に残る

個人的には時々入るシンセのチープでチャラいメロディがあまり好きじゃないけど

あまりきちんとしたエレクトロ要素がこれ以上増えると

SF臭くなってしまうのかなと思う。

だからラフな感じでこれくらいがちょうどいいのかもしれない。

 

JPOP / 乃木坂46 - 制服のマネキン

これまた高音質ハイクオリティ、編曲は百石元さん。


うーん…ダンス系アイドルソングのいいとこ取りって感じ。

非常に高度な作り込みですごーく綺麗にまとまっている。

すごく音が詰め込まれているんだけど、ものすごく整合性が高く

「ビビり」みたいなのが感じられない、

 

変に例えるなら、格ゲーでこちらから一切手を出せずに最後まで隙がなく

バリエーション豊かなハメ技の応酬で完封される、そんな感じで音が打ち込まれる気分

どう聴いてもサイヤ人の仕事(笑)


ピアノバッキングにトランス系のスパソが絡むエピックトランス系のサウンド、その節々にユーロビート的なアプローチ、それらが背景にあるような、、、

最終的にモー娘。的なイメージのド派手なワープハウスとしてPOPSに昇華している。

とにかく演出が壮大だからBPM130なのに150くらいのアッパーなサウンドと勘違いするようなブチ上げっぷり


メロディとか展開も当然良いんだけど、やっぱり音質のクオリティで耳に残る曲だなーと感じる。

TECHNO, POPS / SATOSHI TOMIIE feat. CHARA - ATARI

あのんみっずーんも

あのんみっずーんも

あのんみっずーんも

あのんみっずーんも

なーっ あーーーい…。

 

マツダのトリビュートCMで流れてた曲、大人しめで幻想的。

歌詞見ないと何言ってるかわからないけど、それがミステリアスな感じを出してる。

 

何言ってるかわからないから、まずは歌唱スタイルや音使いが世界観を固める。そのあとに歌詞を知って、言葉が情景を飾り付ける。

 

歌詞にどんなカラクリがあるのかわからないけど(英文を日本語の発音に置き換えて日本語歌詞にしているとか、色々)あまり深く考えずに日本語としてそのままの意味で聴いて、言われるままにイメージを働かせ、サブカル系サイケデリックなノリで聴くのがいいと思う。

HARD TRANCE / LAB-4 - CANDYMAN

荒削りなのか精巧なのか、LAB-4は一聴して分からない曲が多い

素人がやりがちな荒っぽさを凄く精巧に組み込んでいる印象。

 

この曲はカットオフのぐにぐにアクションが凄く感情的、とても自然、感情の造形も自然。

喜怒哀楽で言えばこの曲は『怒』に近いところだろうけど、やり過ぎていない。

あくまでも歌唱的である、やり過ぎてないからオタク臭が全くない。

やりすぎると早口オタクのガバになってしまい、曲が持つキャラクター性から

狡猾さが消えてしまう。あくまでも荒っぽさはエッセンス。

 

CANDYMAN以外の曲でも目立つ表現として、上のラインのリフのカットオフが下がりすぎて

ベースの帯域までリフの低音が潜り込んでいくスタイルがある。

 

基本的にはミキシングの未熟な素人が『やっちまうこと』なんだけど彼らは

曲全体のうねりとして上手く制御している。

他にもLAB-4の独特な表現ってあるんだけど、混ざり合って溶け込んでいるから

把握するのが難しい、だから簡単そうに聴こえて簡単にマネできなかったりする

JPOP / GLAY - COYOTE,COLORED DARKNESS

HISASHI作曲。

GLAYの中ではHISASHIの曲が好み。 SOUL LOVEのカップリング、アイを聴いてからHISASHIファンになった。

COYOTE,COLORED DARKNESS

インダストリアル要素が強くて音使いが細かいので、聴いててマンネリしないかな。

 

バンドってその時代の流行のダンスミュージックから表現を取り込んだりするけど、やり口が安直なモノはあまり好きじゃない。インダストリアル系でもユーロビートみたいにキンキンしたシンセを取り込んでいる楽曲はちょっと嫌いかなぁ、アニソンみたいな路線なら聴けるんだけど。

 

HISASHIのこういう曲ってチャラい感じがしないまま、他とはひと味違うサウンドに仕上がっているので、ええなぁと感じる。

最近GLAY聴いてないけどディグってみるかな

TECHNO / BT - SIMPLY BEING LOVED

今はスタッター系プラグイン多いけど、この頃って無かったんじゃねーかなと思う。
BTはスタッターの魔術師みたいなこと言われてたりね、そういえばプラグインiZotopeから出すのに協力してたり、あとEASTWESTからサンプリングCDも出してたな。

 さて、BTはこの曲に限らずだけど、この曲。とにかく、作り込みがハンパない。シンプルな音でカッコイイ事を当たり前にガンガンやるから怖い。あれこれテクニカルな部分に隙が無いし、演出の射程が長い。聴いてて飽きないし、アラ探ししても見つからない。

10年以上前の曲なのに、テクは現代の前線アーティストと比べても遙かに先を行っているよね。もう考え方が違うんだろうね。


昨今のEDMってコレと比べたら一体なんだろうと思ってしまう