HARD TRANCE / LAB-4 - CANDYMAN
荒削りなのか精巧なのか、LAB-4は一聴して分からない曲が多い
素人がやりがちな荒っぽさを凄く精巧に組み込んでいる印象。
この曲はカットオフのぐにぐにアクションが凄く感情的、とても自然、感情の造形も自然。
喜怒哀楽で言えばこの曲は『怒』に近いところだろうけど、やり過ぎていない。
あくまでも歌唱的である、やり過ぎてないからオタク臭が全くない。
やりすぎると早口オタクのガバになってしまい、曲が持つキャラクター性から
狡猾さが消えてしまう。あくまでも荒っぽさはエッセンス。
CANDYMAN以外の曲でも目立つ表現として、上のラインのリフのカットオフが下がりすぎて
ベースの帯域までリフの低音が潜り込んでいくスタイルがある。
基本的にはミキシングの未熟な素人が『やっちまうこと』なんだけど彼らは
曲全体のうねりとして上手く制御している。
他にもLAB-4の独特な表現ってあるんだけど、混ざり合って溶け込んでいるから
把握するのが難しい、だから簡単そうに聴こえて簡単にマネできなかったりする