REMINISCENCE

好きな曲の紹介と、アバウトな考察があったり

WORLD, CHILLOUT / AFRO CELT SOUND SYSTEM - GREEN

チルアウトとかアンビエントはジャンルの定義がよくわからない。 

この曲はとにかく既聴感があるというか親しみやすいサウンドだと思う。 
エスノ感とリゾート感が混ざった上に何処と無くJpopスパイスが加味された感じが琴線に響く良曲 
 
王道進行、軽快なパーカッションとシンプルで涼しげなメロディ…なんかクロノトリガーあたりのBGMを彷彿とさせるような曲調だなぁ。
空の神殿みたいな所でこんな曲あったような笑

EURO BEAT / FRANZ TORNADO & THE MAD COW GIRLS - BANDOLERO COMANCHERO

この曲に出会ったのは15年ほど前。
EURO MACH 1を友人から借りたのがキッカケ。このアルバムはキラーチューン揃いだったので相当ヘビロテした。

 

この曲のカッコイイ所ってとりあえず全部だけど、パーツ的に言うとシンセリフと女コーラスが良い。
メロディが素晴らしい上にエナアタでお馴染みのアタックの硬すぎないシンセブラスの歯切れの良さ、これがなかなかグルーヴィーである。

全体的にガツガツしてるんだけど音使いは大人しいというかまとまった感じ。

アッパーだけど、どことなく悲しげな哀愁感を感じるなぁ。

ただフルバージョンだとイントロがちょっとショボイので残念な気もする。

これだけかっこいい曲なんだから、イントロもワルそうな悲しそうな、ドラマティックな雰囲気が欲しかったかな。


うーん、前の記事を見返すと曲紹介というより思い出を語ってるだけだなぁ…。でも曲の構成とかメロディへの考察で冗長になるのは趣味じゃないんだよなぁ。まあ適当でいいや!!

INDUSTRIAL METAL / ROB ZOMBIE - RELOAD

2003年頃、サイケデリックトランス以外にも様々な音楽を吸収しなければと思っていたけれど、ロックのことなど全く知らなかった。

サイケの影響でジュノ・リアクターが参加していたアルバム、MATRIX RELOADEDのサントラに出会った。有名なのは大量のスミスと闘うシーンの曲『burly brawl』

このあたりから映画音楽にも興味を持ちだした。

 

そんな中に収録されていて一発でやられたのがこの曲。

今となってはグリッチとかタイムストレッチでーとか色々分かるんだけど

当時は全く検討のつかない音使いが繰り広げられていて脱帽だった、そこに加えてギターの音も良いときて、一生こういうのは作れないんだろうなと思わされた曲だった。

まぁ今聞いても技術とセンスがブッ飛んでいると感じる。

ここから数年かけてチャーリーの恐ろしさと向き合うことになるんだよね。

CHARLIE CLOUSERは元NINのキーボーディスト、彼がこの曲にエンジニアとして絡んでいたわけだ。

 

この曲をキッカケに彼がアレンジやリミックスに参加した曲を網羅した。

00年代後半には映画のSAWやバイオハザードのスコアを制作したのでファンとしては気分が良かった。

最近はあまり仕事してないみたいでちょっと寂しいなぁ。

 

あっ、全然ROB ZOMBIEに触れてないや(笑)

PSY-TRANCE / ABSOLUM - PUSHED

この曲に出会ったのは10年以上前だ。

今聴くと音圧が足りないなーとか、ベースの音が古いなーとか、古さは目立つんだけど

聴いてるとそんなのどうでもいいくらいカッコイイ。

 

最初この曲聴いたときはあまり好きになれず、退屈な印象しか残らなかった。

というのも当時私が求めていたのはイスラエリ・ゴア系のメロディックなサイケで

耳に残るメロディがない曲は記憶に残らなかった。

2002年頃なのだけれど1995~1998年あたりのサイケばかり聴いていたんだよね

キックとベースのグルーヴを全く聴かず、ウワモノがギラギラした曲ばかり聴いていた

 

この曲が収録されていたのは当時勢いのあったARCADIAってオーガナイザーがリリースしたPOSITIVEってアルバム。1曲目はTALAMASCAで2曲目がこれ。

 

TALAMASCAの曲はメロディアスなシーンもあったのでよく聴いていたのだが。

この曲に関してはどういう経緯で好きになっていったのか見当をつけるのが少し難しい。

 

今ではカッコ良さがわかるのだが。

 

おそらく二つの理由があると思う。

 

一つ目は、この曲というかABSOLUMは大御所でありながらも独自性の強い曲をリリースしていたので、自分の感性と照らして音楽的に良いか悪いか判断できなくても、シーンの放つ「ヤバイ」の一言に乗せられてしまい、私も「これヤバイ」という先入観で曲を聴き続け、曲のイメージや音への連想を膨らませるためのモチベーションが高まって解釈が膨らんだ可能性。その影には「この曲をヤバイと理解できる自分カッケー」というサブカル精神もあっただろう(笑)

 

二つ目は、技巧的な問題。今となっては一つ一つの音を聴き分けられて

それぞれがどの程度のクオリティであるかすらもわかる。

聴き始めはそれがわからないので、先ほどの「ヤバイ」に収束されてしまうのだが。

自分の作曲技術の向上に伴って、この曲を聴き取る耳の解像度も上がり、よりABSOLUMのセンスを身近に聴くことができるようになる。そうやってこの曲への印象が熟成されていったフシもあるのかなと思うこの頃である。